ベークライト加工例(その3)
加工例13 黒ベークライトに極小の穴あけ
材料名:黒ベーク原色
この製品は板の厚みが20ミリあります。これに直径0.5ミリの穴を貫通させました。0.5ミリを貫通させるのです から、ちょいとした工夫は必要です。当然、超硬のエンドミルを用いました。ご存知のとおり、べーくを加工しま すと、刃物が微妙に減り、切削した粉がまとわりつき、厄介です。でも、何とかあけることができ、お客様には喜 んでいただきました。
加工例14 布入りベーク丸棒
材料名:布入りベーク原色
布入りベークライトの丸棒です。パイプをつくるのと同じ要領で丸棒を作ります。布にフェノールを含浸させた 布切れを金型にいれ、150度以上の熱を加え、圧縮しますと、丸棒ができあがります。
加工例15 布ベークライト軸受け
材料名:布ベーク原色
これは、布入りベーク製の軸受けです。摩擦による磨耗はあまりいいほうではありませんが、熱が上がりすぎた ときに、形を保っている、溶けてなくならない、このことが採用条件でした。加重に対する、変形、つまりクリー プに関しては、ベークは大きな値が期待できます。それも、採用条件でした。
加工例16
材料名:
これは、加圧圧縮成型と呼ばれる方法で作られたベークのパイプです。したがって、紙ベークでも布ベークでも、 黒でも原色でも製作は可能です。これは、ロッド棒と呼ばれる、鉄を芯金にして、これに紙ベークの原料であるレ ジンペーパ-と呼ばれる紙を巻きつけ、(もっともこの紙には、ベークの原料である、フェノール樹脂が塗布され ていることは言うまでもないことですが。)これを金型の中にいれ、圧縮と同時に加熱して、成型をします。金型 から離型したときに、 すばやく、芯金である鉄芯を抜き取ります。そして、この芯金が引き抜かれた後が、 ベークライトのパイプの内径ということになります。外径にあたる部分は、パーティング部分にバリがありますの で、これを、取り除くために、セーターレース加工を施しますとパイプができあがります。このパイプを任意の長 さに切断したものが、この写真です。
加工例17 布ベークライト軸受け
材料名:布ベーク原色
これは、布入りベーク製の軸受けです。摩擦による磨耗はあまりいいほうではありませんが、熱が上がりすぎた ときに、形を保っている、溶けてなくならない、このことが採用条件でした。加重に対する、変形、つまりクリー プに関しては、ベークは大きな値が期待できます。それも、採用条件でした。